バーニー・エクレストンは、ゲルハルト・グリブコフスキーの収賄事件に連座して訴追されるようなことがあれば、F1のCEOの地位を追われる可能性を認識しているという。
バイエルLBの元職員グリブコフスキーは、2005年にF1株式を売却した際にエクレストンから受け取った2800万ポンドに関し、背任、脱税、収賄などの容疑で8年半の禁固刑を言い渡されている。弁論の終わりにエクレストンは共犯者として登場しており、今のところ訴追対象とはなっていないものの、刑事捜査の対象人物としては残ったままだ。
「もしもドイツの捜査当局が私を起訴してくるのなら、CVCは私を表舞台から引っ込めざるを得ないだろう」と、エクレストンは語る。「私が監獄にぶち込まれるのであれば、それ以外の選択肢は考えられないだろう」とも。
つい先週、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、エクレストンがF1トップに君臨する時代は終わったと発言したばかりだ。モンテゼモーロはこのように語っていた。
「仮にバーニーが裁判で訴追されるとするなら、F1全体の利益を守るために彼には率先して組織を去ってもらいたい」