懐かしのミャンマーを行く(27) 山中のラペソー

日本やタイで10時間以上寝ることはこの歳になると厳しいが、ミャンマーの田舎では全く問題ない。何と言ってもネットが繋がらないことがストレスを減らしている。

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6月25日(月)   (4)ビンダヤ山中のラペソー

昨晩も10時間以上寝た。日本やタイで10時間以上寝ることはこの歳になると厳しいが、ミャンマーの田舎では全く問題ない。何と言ってもネットが繋がらないことがストレスを減らしている。朝から散歩。ビンダヤの大きな池の周囲を歩く。実にいい風景だ。涼しい。朝ごはんはチャーハンと目玉焼き。これも素朴でよい。

今日は過去3回行った、ビンダヤ山中の茶農家へ行く。既に慣れた山道、洞窟寺院の横から、ビンダヤの街を眼下に見ながら上る。快適。歩くこと30分、もう村に着いた。そんなに近かっただろうか、でも見覚えのある村。

一軒の茶農家に入る。そうだ、ここは7年前に来たところだ。以前は暗かった室内が何となく明るい。テレビを見ている。前は電気が来ていただろうか。おばさんが2人でおしゃべりしていた。ラペソーと呼ばれる食べるお茶を作っている様子はない。お茶が出て、ラペソーも出てきた。7年前より美味しい気がする。ラペソーと混ぜる塩の効いた煎り豆が美味い。全体的に余裕が感じられる。凄く豊かになった訳ではないが、何故だろうか。ご主人はいない。

他の茶農家も2-3軒訪ねてみた。こちらでは数人で茶葉の選別、茶作りが行われていた。みんな何となく明るい。一部簡単な機械も導入されており、多少進化した感じだが、基本的には手作業。効率が良いとは決して言えないが、そこには日々の営みが感じられた。

茶畑は閑散としていた。恐らくはもっと山奥で栽培しているのだろうが、この付近ではもうあまり育てていないらしい。ラペソーの値段は7年前とそう変わらない。ずーっと茶を育てていても、豊かにはならない。そんな声が聞こえた。村の家に衛星放送のアンテナが立っていた。電気が来る村では現金収入を必要としていた。ラペソーはミャンマー人の好物だが、今後どうなって行くのだろうか。ちょっと心配だ。

懐かしのミャンマーを行く (27) ミャンマー  ビンダヤ山中のラペソー

《須賀 努》

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