2013年1月24日、欧州宇宙機関(ESA)のジャン=ジャック・ドルダン長官は、恒例の年始集会に参加し、2012年度のESAの業績と2014年に向けてのチャレンジの概観を語る。
ESAでは、2013年を宇宙の全領域で任務を開始する年と位置付ける。また、11月20から21日の間に、大臣レベルの会議で決定された事項を実行する年でもあり、さらに大きな科学的な結果をもたらす年でもあるとする。
2013年は、Prova-Vと呼ばれる新ヴェガ・ロケットに乗せて打ち上げられる、世界的な植物成長過程を追うESAのテクノロジーミッションから始まる。
有人宇宙飛行については、イタリアのASI宇宙局の協力の下、オートメーテッド・トランスファー・ビークルであるATVアルベルト・アインシュタインと、ESAの宇宙飛行士であるルカ・パルミターノが搭乗するヴォラーレによる国際宇宙ステーションへの打ち上げがある。
遠距離通信では、インマルサットとヨーロッパ産業の協力によって開発される次世代のテレコミュニケーション人工衛星であるアルファサットI-XLの打ち上げが予定されている。また、銀河系上の何億もの星々の星図を作るディスカバリー・マシン、ガイアの打ち上げや、フル・オペレーショナル・キャパシティ(FOC)段階での2組のガリレオ人工衛星が打ち上げが予定されている。
ESAはまた、2013年を「成果を残す年になる」と位置付ける。中でも重要なのは、宇宙マイクロ波背景放射による最初の全天星図を作成するプランクミッションのリリースである。そして現在稼動中の(GOCE、SMOS、CryoSat)による探検ミッションは、気候変動と地球という惑星の進化を理解するために貴重なデータを送り返す。