【クアラルンプール】 与野党の激戦が予想される次期総選挙について、ある中立系の華人政治アナリストは野党連合・人民同盟(PR)が118議席を獲得することも十分可能と分析している。
独立系ニュースサイト「フリー・マレーシア・トゥデー」は同アナリストの名前を伏せた上で、同アナリストが下院議会(定員222)選でPRが最大118議席を獲得できる見通しで、与党連合・国民戦線(BN)は最悪のケースで104議席にとどまり、与野党が逆転する可能性があると分析していると報じた。
同アナリストは、シナリオ通りに進むようにするには選挙委員会(EC)がBNに肩入れして不正を見逃すことのないよう、国民が投開票の過程に目を光らせることが必要だが、いずれにしてもBN側に雇われた無法者によって妨害行為が起きる可能性があると警告している。
PRの構成党、民主行動党(DAP)のクラン地区選出議員によると、5千人の名前が行方不明になっているように選挙人名簿の信頼性に疑問が多く、野党やリベラル派は監督しているECに対しても疑問の目を向けている。同アナリストは、公正な選挙が行われるには一にも二にも国民の監視の目が必要だと主張している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、12月19日)