日産車体、12月末で湘南工場の車両生産体制の再編を完了

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湘南工場で製造される日産 パトロール
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日産車体は、主要生産拠点である湘南工場の車両生産体制の再編が12月末で完了すると発表した。

同社は、日産車体九州が新工場を福岡県京都郡苅田町に建設し、2010年1月に操業を開始したのに伴って国内工場の生産体制の再編に着手した。

湘南工場は、特長である多車種混流生産を最大に活かしてラインを集約して効率化を図るとともに、海外を含めた日産グループの車両生産工場で、高い競争力を持つことを目指して2010年12月には、湘南工場第1地区の生産車種を、同工場第2地区に集約した。

円高水準が定着している中、競争力を高めるため、湘南工場第4地区で行っている「Y61型パトロール/パトロールピックアップ」の組立工程を、第2地区へ集約を進めていたが、12月末で完了する。湘南工場は2013年1月から全車種を第2地区で生産する。

今年3月に車両生産を全て終了した湘南工場第1地区は、同地区の土地利用に関する基本案を平塚市に提案し、平塚市や関係諸団体等との協議を含めて、売却も視野に入れて、本格的な検討を進めている。今後、これまでの検討結果を踏まえて、同工場第1地区の土地利用構想の実現に向けて、都市計画提案制度を活用して平塚市に提案していく予定。

現在、湘南工場第1地区に所在する本社機能を含む部署は、2014年3月までに、順次、平塚市内にある湘南工場第2地区とテクノセンターに移転する予定。

一方、湘南工場の生産体制の再編が完了するため、今第3四半期(10-12月期)に、湘南工場第1地区にある事務所建屋と付帯設備などの減損損失24億円を特別損失に計上する。業績予想は修正しない。

《レスポンス編集部》

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