元ガンバ大阪のキャプテンで、タイのプロリーグでもプレーした木場昌雄さんによるサッカークリニックが11月4 日、カンボジアの首都プノンペンで行われた。
木場さんは東南アジアから初のJリーガーを輩出しようと「Japan Dream Football Association(JDFA)」という団体を昨年立ち上げ、東南アジア各国で選手のスカウトや、地元小学生向けの育成事業を行っている。
活動のきっかけは、タイリーグ時代にタイ人選手の能力の高さに驚き、東南アジアの選手が環境の整ったJリーグでプレーできる仕組みがあればと思ったことだ。それはやがて東南アジアでのJリーグ人気やサッカーに対する意識向上につながり、ひいてはアジア全体のサッカーレベルの底上げにもなると考えた。
JDFA によるカンボジアでのサッカークリニック開催は今回が初めてで、当日はカンボジアの小学生約100人が参加。カンボジアU-16 代表監督を務めた吉岡大介さんもコーチに加わり、ドリブルなどの基本プレーの練習をして共に汗を流した。
クリニックを終えて木場さんは、「カンボジアの子供たちの純粋なまなざしがすごく印象的でした」と話す。継続的な選手育成を行うために、今後カンボジアでアカデミーを開設する計画もあるそうだ。