インターネットの接続を「可能なかぎり速く、そして安定した状態で」と願う人は多いが、情報通信研究機構(NICT)は地上デジタル放送の空きチャンネル(ホワイトスペース)を使った無線LANのアクセスポイントを研究している。
これは無線LAN(WiFi)で使用している2.4GHz帯に加え、「ホワイトスペース」と呼ばれる「地上デジタル放送で使用していない周波数」を用い、無線通信を安定化させる技術だ。
2.4GHz帯は他の通信であるとか、電子レンジなどの影響で通信速度が低下したり、リンクが切れることもあるが、地上デジタル放送の電波はテレビ放送以外に使用していないので、そうしたことはない。
空きチャンネルを使うことが前提となるが、これは地域によって異なるために、地域に応じて使用するチャンネルの設定が必要になる。一般的な無線LANと同様の帯域を得るためには4チャンネル程度が必要だが、チャンネルは連続していなくても問題ないという。