ルノー・ジャポンから12月6日より発売される『メガーヌハッチバックGTライン』と『メガーヌエステートGTライン』のコンセプトはDesign for the Driverだという。
そのデザインに関して、同社商品担当のフレデリック・ブレンさんは、「フロントは、Aピラーから降りてくるラインが、センターのエンブレムに向かっています。これは、このエンブレムを強調する意味合いです。また、ヘッドランプも上端のラインを辿るとグリルにつながり、グリルを形作る洗練されたデザインとなっています」と述べる。
そして今回初導入となるエステートに関してこのラインは、「リアコンビにまで抑揚を持ってつながっています。後ろに従って高くなるこのラインによりダイナミック感、推進力を思わせるようなデザインとなります。さらに、サイドウインドウがリアに向かって細なることからクーペスタイルを醸し出してもいるのです」と話す。因みに、ウインドウとボディを1:3の面積比としていることもスポーティさを強調している一因だという。
また、リア部分でショルダーを出していることもデザインのポイントだ。「これは人間の肩に匹敵します。そして、肩甲骨をイメージしたU字型のテールランプは、センターのエンブレムを強調するために、そこから中央に向かって曲面を描いています。これらのことから、頼りになる、ダイナミックさを感じさせる意図があるのです」
このように、「全体を通して曲線を多用しています。人間の体には直線はどこにもありません。全て曲線で構成されているのです。従って、筋肉などを(クルマで)表現するためにはボリューム感と曲線は重要なのです」とブレンさん。その理由は、「ルノーのブランドの底辺にはヒューマンというものがあります。そこには、人間らしさ、親しみやすさ、温かみ、ダイナミズムが込められており、それをもとにこのデザインが考えられているからなのです」と語った。