GM と PSA、提携協議を中断か

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GMのダン・アカーソン会長兼CEOとPSAのフィリップ・ヴァラン会長(参考画像)
  • GMのダン・アカーソン会長兼CEOとPSAのフィリップ・ヴァラン会長(参考画像)
  • GMとPSAの提携強化に向けた交渉の中断を伝えた『ロイター』

2012年2月末、資本提携を含めた包括的な提携で合意した米国の自動車最大手、GMとフランスの自動車大手、PSA(プジョー シトロエン)。両社の提携強化に向けた協議が中断されたと、一部メディアが報じている。

これは11月13日、『ロイター』が伝えたもの。同メディアが両社に近い関係者から得た話として、「GMとPSAの提携強化に向けた交渉が中断された」と報じたのだ。

GMとPSAといえば、2012年10月、両社の間で、4種類の車台共有プロジェクトを進めると発表。4種類とは、小型LCV(軽商用車)&小型クロスオーバー、小型MPV、スモールカー、ミッドサイズカー。主にGMの欧州部門のオペル(英国ではボクスホール)と、プジョーおよびシトロエンの間で、今後開発する新型車の車台を共有するプロジェクトである。

この計画発表の矢先、両社の提携強化の協議が中断されたとしたら、その理由は何か。同メディアが指摘するのが、PSAの財務状況の悪化。フランス政府は2012年10月、経営状態が悪化したPSAの金融子会社、バンクPSAファイナンスに対する新規融資に、政府保証をつけると発表。事実上、公的支援に乗り出した。

これを受けてGMは、PSAの財務状況が、予想以上に悪化していると判断。一時的に、提携交渉強化の協議を中断したと見られている。

《森脇稔》

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