村田製作所は12日、中国の深セン村田科技有限公司と滋賀県の野洲事業所にメガソーラーシステムを設置すると発表した。
中国では急激な経済成長による慢性的な電力不足が生じており、特に夏場における電力不足は深刻な状況。また、CO2排出規制等をはじめとする各種の環境対策の国策により、企業に対する省エネ、環境負荷低減へのニーズはますます高まっている。
こうした中、生産の拡大を計画している深セン村田科技有限公司では、中国で事業を行う企業として社会的責任を果たすため、メガソーラーシステムを設置し、再生可能エネルギーの普及と地域の電力不足解消に貢献したい考え。竣工は今年11月に予定。年間発電電力量は推定で985MWhとなる。
一方、国内では、東日本大震災に伴う原発稼働停止と全国的な節電要請により、再生可能エネルギーの活用が重要な課題となり、行政による各種の規制緩和や普及促進策が整備され、システム導入の環境が整ってきた。
そこで、同社は、節電の要請が特に高い関西地域で、滋賀県野洲事業所にメガソーラーシステムを設置することにした。今回のシステムは一般家庭200世帯分以上の年間電力量を発電することが可能。また、地元自治体と協力して小・中学校の環境学習等にも役立てていく予定。竣工は2013年3月予定で、年間発電電力量は推定で914MWhとなる。