2013年3月期の連結営業利益予想を500億円上方修正し、従来の1兆円から1兆0500億円としたトヨタ自動車。その一方、グループ全体の2012年の世界生産計画を、下方修正した。
2012年1-12月、ダイハツや日野を含めたグループ全体の世界生産計画を、989万台とした。
同社の今年8月時点での世界生産計画は1005万台。今回は1.6%の下方修正となる。1000万台の大台超えを断念した大きな要因が、中国での販売不振を受けての生産調整。1005万台から989万台への16万台の引き下げ分の内訳は、海外生産が9万台、国内生産が7万台だ。
トヨタの10月の中国新車販売は、約4万5600台。前年同月比は、9月の48.9%減に続く44.1%の大幅マイナスで、4か月連続で前年実績を下回った。2012年1‐10月累計では、前年同期比1.1%減の約68万5900台。2012年に目標とする100万台以上の販売達成は困難になっている。
トヨタは同時に、2012年のグループの世界販売計画も下方修正。従来よりも10万台少ない966万台との見通しを公表した。それでも、過去最高だった2007年の937万台を超える数字だ。