パイオニアは、自転車における効率的なペダリングを練習するトレーニングツールとして、サイクルコンピューター『SGX-CA900』とペダリングモニタセンサー『SGY-PM900』を『サイクルモード インターナショナル2012』に展示した。
SGX-CA900とSGY-PM900はアスリート向けに開発したモデルとして、サイクルコンピューターのモニターには、自転車に装着したペダリングモニタセンサーによりペダルにかかる「力の大きさ」「力の方向」「ペダリング効率」などを表示する。
自転車のペダリング効率を可視化し、効率的なペダリングをマスターすることで、同じスタミナを持つ選手でも、無駄な力を使わない選手のほうが、より長い距離を走行することができるという仕組みだ。
サイクルコンピュータの走行データは、クラウドにアップロードすることでブラウザ上で地図やグラフに表示する解析ソフトに対応、レース、ロングライド、トレーニングなどサイクルシーンに合わせた専用アプリケーションを追加することも可能という。
同製品は、昨年発売した自転車専用ナビゲーション『ポタナビ』とは異なり、同社ナビゲーション技術の応用といった意味合いは薄れ、本格的に自転車向けに特化した製品となっている。
開発を担当したパイオニア研究開発部の藤田隆二朗氏は「この製品は社内の自転車好きが集まって楽しみながら開発をしています。パイオニアといのは音楽を中心としたエンターテイメントを扱っている企業なので、この自転車の分野に関してもお客さんに楽しんでもらうには、まずは自分たちが本当に面白いと感じるもの作らなければならないと考え、開発を進めています」と狙いを話した。