デンソーは、世界初の音響構造で前方に響くクリアなサウンドを実現したホーン「JHORN HYPER」の販売を11月1日から開始した。
自動車用のホーンは、多くの場合、エンジンルームの最前部に搭載され、フロントグリルなどからの被水による破損を防ぐため、開口部は下向きに設置されていた。そのため、音が地面に向かって発せられ地面に反響した音となり、クリアな音質の実現や音圧向上の点での課題となっていた。
今回開発したJHORN HYPERは、製品内部の共鳴室による音の増幅、反射板によるクルマ前方への音の指向性確保など、同社独自の構造採用により、音の指向性を確保。前方への音圧を従来品から3dB向上させるとともに、より高級感あるクリアなサウンドを実現した。
今回開発した音の指向性に関する構造は世界初で、特許取得済み。また、開口部を防水カバーで覆うとともに防水壁などを工夫し、あらゆる方向からの被水に対応。開口部を前方に向けることを可能にした。
なお、JHORN HYPERの発売に伴い、旧デンソー東京ブランドである「JHORN POWER'D」もデンソーブランドに変更し、併せて発売した。
同製品の製造は、デンソーのグループ会社である浜名湖電装で行い、販売は、全国のカーディーラーやカー用品店、約700店あるデンソーサービスステーションなどを通じて順次開始する。価格はオープン。