欧州市場は長引く信用不安によって、新車販売の落ち込みが止まらない状況が続いている。そんな中、米国の自動車最大手、GMが欧州事業の新たな再生計画を発表した。これは10月31日、GMヨーロッパが明らかにしたもの。中期的なスパンでの、欧州事業の立て直し計画が示されたのだ。GMの欧州での主力ブランドは、オペル(英国ではボクスフォール)。そのオペルでは、新型車を積極的にリリースする。具体的には、2016年までに、23の新型車(改良モデルを含む)と13基の新エンジンを投入。この中には、年内に発売予定のコンパクトカー『アダム』、SUVの『モッカ』、2013年に発売予定の新型オープンカー『カスケーダ』が含まれる。いっそうのコスト削減も重要な課題。すでに発表したPSAプジョーシトロエンとの車台の共用をはじめ、年内に欧州で2600名の人員削減を実施。GMは欧州で2012年、3億ドル(240億円)の固定費を削減できる見込みだが、2013-2015年の3年間で、さらに5億ドル(約400億円)のコストを削減する目標を掲げる。GM副会長で、GMヨーロッパのスティーブ・ジルスキー社長は、「我々の目標はオペルの顧客に安心してもらうことであり、欧州での事業を成長させ、安定して利益を生む体制にすること」と述べている。
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