三菱自動車の益子修社長は、日本市場について「販売の弱含み、減速傾向というのはエコカー補助金が切れる前から起きていたという認識をもっている」との見方を示した。
益子社長は10月30日都内で開いた決算会見で「エコカー補助金は、7月末に終わるともいわれていたが、これがなんと9月の中旬まであった。またエコカー補助金が切れる寸前というのは盛り上がりをみせるともいわれていたが、今回はあまりそういう大きな盛り上がりとか波を感じることはなかった」と指摘。
その上で「もともとみていたよりも国内の販売は、エコカー補助金がある時から少し弱含んでいたのではないか。日本での販売の厳しさというのは、エコカー補助金だけの問題ではなくて、マーケットが根本的に抱えている問題という認識をもっている」と述べた。
「従ってエコカー補助金が切れてから、いろいろ大きな反動が起きるというよりも、もうすでにその前から落ち目にあったので、これからもだいぶ影響を受けると思う」との見通しを示した。