生涯2度目のF1キャリア引退を表明したミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)の、ドライバーとして最後のインド訪問が迫ってきた。
「インドGPのF1デビューは大成功だったよね。ウィークエンドを通じてサーキットに詰めかけたファンの数にも驚いたが、トラックの完成度の高さも驚異的だった。インドの国を挙げての歓迎はとても嬉しかったし、F1人気が今年も続いていてくれれば良いね」
シューマッハ自身は、二度目のF1キャリアを完全に開花させることはできず、最近の韓国GPでは13位に低迷するなど苦難のシーズンが続いているが、今日までのチームの努力とサポートに報いたいという思いは強い。
「満足とは言いがたいレースが2回続いたので、次こそはポジティブなトレンドに傾いて欲しいと願っているし、チームの末端の一人一人まで全員がこの目標のために努力を重ねている。その結果がどう出るか見てみたいものだ」
メルセデスAMGのチームメート、ニコ・ロズベルグは来季ルイス・ハミルトンとチームを組むことが決まり、シンガポールの5位フィニッシュにも助けられてドライバーズ7位を守っている。
「ブッダ・インターナショナル・サーキットは、スローコーナーと高速ロングストレートが組み合わさった非常に手強いレーストラックだ。ブッダの平均速度は数あるサーキットの中でもトップクラスで、オーバーテイクもしやすい。去年はインド人ファンの熱意や歓迎にとても驚かされたので再訪を心待ちにしている。あと少し運に恵まれれば、インドで上等のリザルトが出せるだろう」