ルネサスエレクトロニクスは、7511人を予定していた早期希望退職者を7446人に変更すると発表した。
経営再建中の同社は、固定費を削減するため、早期希望退職者を募集したところ、7511人の応募があった。同社では割増退職金などの費用約850億円を特別損失に計上する予定だった。しかし、応募人員の集計後、最終的な制度適用者を確定するまでに65人が応募を取り消した。特別損失も約840億円となる見込み。
また、人件費削減効果を年間540億円見込んでいたが、530億円となる見通し。
同社は当初、早期希望退職として5千数百人を募集していたが、応募者が定員に達しなかった場合、割増退職金が支払われない整理解雇も視野に入れていた。これを避けるため、無理して早期希望退職に応募した人もいた模様で、最終的に応募者が募集人数を大幅に上回ることが分かり、応募を撤回した人が相次いだと見られる。