【新聞ウォッチ】ソフトバンク世界3位へ、1兆5700億円で米携帯会社を買収

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ソフトバンクの孫社長
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年10月16日付

●ソフトバンク、買収発表、米携帯3位を1兆5000億円で(読売・1面)

●TPP参加、民・自に要求、経済界(読売・2面)

●全日空ミャンマー線就航、週3往復、ビジネス需要狙う(読売・9面)

●トヨタ、天津工場停止、1週間(朝日・6面)

●ホンダHV販売累計100万台突破(毎日・8面)

●日産、日韓で貨物トレーラー相互乗り入れ(産経・10面)

●新興国で最先端鋼板、新日鉄住金、世界に迅速供給(日経・1面)

●2か月メドに正常化を期待,中国販売で日産副社長(日経・11面)

●日産、総コスト15%削減、主要15車種、来年度までに、新興国、100%現地調達視野、物流にも改革のメス(日経・13面)

●日産、印バジャジと提携解消、格安車開発、方針合わず(日経・13面)

1丁、2丁と、まるで豆腐を数えるように、またもやソフトバンクの孫正義社長が大きな買い物をした。米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを買収することで合意したもので、その買収金額は201億ドル(約1兆5700億円)だそうだ。

ソフトバンクは、今年度中に国内4位のイー・アクセスなどを子会社化するが、連結売上高が6兆3000億円となり、世界第3位の通信グループが誕生することになる。今回の買収報道で先行していた朝日は、きょうの1面トップで「ソフトバンク世界3位」との大見出しで報じるなど、各紙が1面や経済面で大きく取り上げている。

国内の携帯電話市場は飽和状態。この先、大きな伸びが見込めないため、孫社長はスプリントの買収をきっかけに、海外での携帯電話事業を本格展開する狙いという。「超円高」も孫社長にとっても「時がまさに来た」(朝日)と判断。ただ、15日のソフトバンクの株価は大幅下落となり、「多額の債務を抱えることで経営のかじ取りが問われる」(日経)との見方も無視できない。

「パソコンの神童」と呼ばれていた孫社長もすでに50代半ば。会見で「男子として生まれたからには世界一の志はある。私が生きているうちに必ず世界一になる」と宣言したという。この先も豆腐を数えるようなリスキーな買い物が続くことは間違いない。

《福田俊之》

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