横浜ゴムは、コンベヤベルトの主力商品として新開発した「デュオテックス」シリーズの販売を10月から開始する。
デュオテックスは、砕石、セメント、木材チップ、石灰などの各種バラ物搬送に適した一般用途向けシリーズ。主に国内の砕石場やリサイクル工場、生コンクリート工場などで使われる。
デュオテックスは、従来品「ユニコン」シリーズの後継モデルとなる。同社は、モデルチェンジを前に、徹底的なフィールド調査を実施し、ユーザーの要望を分析した上で「運ぶをささえる」というコンセプトを掲げた。搬送用ベルトとしての基本性能の向上を図るなど、バランスの取れた製品を目指した。新シリーズの展開により販売拡大を狙う。
コンベヤベルトは芯体帆布とそれを覆い保護するカバーゴムで構成する。今回のモデルチェンジでは、芯体帆布を全て2プライ(層)とし、従来品よりもエンドレス部の安定性の向上を図った。更に柔軟性にとんだ2プライ構造の利点を活かし、従来品に比べコンベヤシステムのプーリ径を小さくすることが可能となり、よりコンパクトな設備設計が図れる。
製品の寿命を大きく左右するカバーゴムについては、専用に耐摩耗性に優れるゴムを新開発した。ベルトの伸びでは、従来品と同等レベルの低伸張性を確保した。