【CEATEC 12】低消費、低電圧フルデジタルスピーカーシステム…クラリオン

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クラリオン フルデジタルAVナビゲーション/スピーカーシステム
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  • クラリオン フルデジタルスピーカーシステム Z17F
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  • クラリオンブース(CEATEC 12)
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クラリオンは、音源からスピーカーまで全てをデジタル処理する音響再生技術による世界初のフルデジタルスピーカーシステム「01DRIVE」シリーズの第1弾、車載用フルデジタルAVナビゲーション/スピーカーシステム「Z8/Z17F」を発表し12月上旬より発売する。

同社AVコア開発部 音響・スピーカー開発グループの高田直樹氏は「今までのカーオーディオに求められるニーズというものは音質面や大出力で、そのような部分に重点が置かれ開発されてきました。ところが、EVやハイブリッド車、アイドリングストップシステムなど、車の電力消費量に対して気を使う市場の環境変化がある中、カーオーディオに対するニーズにも大きな変化が訪れています。」

「そこで求められるのが低消費電力での駆動と、低電圧での動作です。特にアイドリングストップ機能におけるエンジンストップ時、再始動時の電圧変化や低い電圧での安定した動作は、大きな市場ニーズとしてあります」と、01DRIVEシリーズ登場の背景を説明した。

「今までの製品はデジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅して音をだすという概念で駆動させておりました。それを完全デジタルで制御するということが、この技術いちばんの特徴です。駆動回路の部分は、アンプのようにヒートシンクも持たない1チップのICで構成されるため、非常に小型、低発熱、低消費を実現しました。」

アナログ信号を一切介さずに、ピュアな高音質再生を実現する回路の仕組みは、入力されたデジタル信号を6チャンネルに変換し、スピーカーのボイスコイルに直接伝達され駆動するというもの。デジタル信号の処理には、Trigence Semiconductor社のDnoteという技術を使用する。

従来のアナログ方式の8分の1の消費電力で駆動し、2分の1以下となる5V以下での駆動を実現、既存ハーネスを利用できる「Power Digital Line Carrier System」を採用した01DRIVEシリーズは、ハイブリッド車やEV車、アイドリングストップ車を中心にパラメーターを提供し、対応車種の拡大を図る計画だ。

同社商品企画部 A/Vグループ 主任の天井隆二氏は「お客様のニーズ次第となりますが、省電力大パワーのサブウーハーという構想も無い話では無いですね」と、フルデジタルカーオーディオの更なる展開を期待させた。

《山本 一雄》

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