【福祉機器展12】ホッチキスメーカー製作の4輪自転車がシニアに人気

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福祉機器展12 マックス 4輪自転車
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マックスといえば、書類などを閉じるホッチキスメーカーとして有名だが、そんな会社が製作した自転車がシニアの間で人気を呼んでいる。今年7月に発売したところ、注文が殺到し、2カ月待ちの状態となっているのだ。

その自転車とは、「クークルS」と名付けられた4輪自転車で、小さめのタイヤを4つ設けた低重心の設計となっている。それによって、2輪自転車のように不安定になることもなく、車いすと同じくらい転倒しにくいという。

サドルも工夫を施し、背もたれをつけ、体幹と姿勢を保持しやすくしている。また、フレームの高さもノンステップバスと同じ27cmとし、足の上がりにくい人でも乗り降りしやすいようにした。

それにしても、なぜホッチキスメーカーが自転車を製作したのか。「実は子会社で車いすをつくっている会社がありまして、そこの技術を応用して、高齢者でも安心して乗れる自転車をつくろうとなったのです。高齢者も買い物や通院などで自立生活を求められることも多いですからね。ところが、今ある自転車は高齢者が運転に不安を持つ人が少なくないという現実があったのです」と同社関係者は説明する。

それで、これまでの自転車の常識を打ち破った4輪自転車を開発したわけだ。「いまは電動アシストは付いていませんが、お客様の要望が多いので、電動アシスト付きのものも出していこうと考えています。それにしても、こんなに多くの注文が来るとは思っていませんでした。現在、大急ぎで増産体制を整えているところです」と嬉しい悲鳴を上げている。

ちなみに価格は9万3000円で、色はサクラピンクとミントブルーの2色だ。

《山田清志》

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