ソリッドワークス・ジャパンは、3次元設計ソリューションの最新版「ソリッドワークス 2013」を2012年11月1日より国内で販売することを発表した。
1995年に3次元CADソフトとして誕生したソリッドワークスは、その後解析、製品データ管理、そしてテクニカルミュニケーション等、機能の強化を図ってきた3次元設計ソリューションだ。
ソリッドワークス2013では、その最新版リリースの前にベータコンテスト期間を設け、ユーザーによるフィードバックに耳を傾けたという。ソリッドワークスの開発責任者も参加し、ユーザー目線での検証を重ね最終版に仕上げていくという、単なるバグフィックスとは異なる運用を行った。
そんな最新版のハイライトとして紹介された新機能は「SolidWorks Plastics」、日本の技術者の要望も採用した「図面の機能強化」、設計段階から部品の加工コストが計算できる「Costingの機能強化」、中間ファイルや2重のファイル管理を解消する「前リリースとの相互運用性」、解析の細分化と差分解析を実現した「Simulationのサブモデリング」といずれも大幅な工数削減が見込めるもの。
「SolidWorks Plastics」は、射出設計、樹脂(プラスチック)部品のための、設計者向け検証ツール。樹脂設計における設計者と製造とのやり取りにおける検証作業を、設計者自ら行えるようにしたツールで、設計案作成から、ヒケと呼ばれる余分な溝の可能性発見や強度の検証が行えることで成形性を確認し、わずかな時間で設計が完了する。
同社のプロダクトマーケティングスペシャリストの吉田聡氏は「自動車部品の中を占める材料に、軽量化、高機能化を狙って、プラスチック部品への割合が非常に多くなっており、樹脂部品は受容性が非常に高まってきています。」とSolidWorks Plastics誕生の背景を語った。