日立オートモティブシステムズは、メキシコに自動車機器システムの製造を行う新会社、日立オートモティブシステムズケレタロの建設を開始した。
メキシコは、中南米をはじめとする米州全域向けの自動車製造拠点として発展を続けており、海外自動車メーカーの工場進出が増加。これに伴い、自動車機器システムメーカーによるメキシコ進出も活発化している。
これまで同社は、メキシコのグループ会社を活用し、最適な製品生産の分担によって、メキシコ拠点の生産能力の増強とともに、北中南米地域への供給強化を図ってきた。
今回建設する新会社は、今後メキシコで増加する自動車生産への対応や、特恵貿易協定を活用した米州全域の自動車メーカーへの供給を強化していくため、ケレタロ州に約20万平米の敷地を確保し、2014年4月からサスペンション製品の量産を開始する計画で、以降生産品目も順次拡大させていく。新会社へは、2012年から2015年までの4年間で1億米ドル(約78億円)の投資を予定している。