BMWグループは9月13日、ドイツで開催した「BMWグループ・イノベーションデイ2012」において、新型1.5リットル3気筒ターボエンジンを発表した。
このエンジンは、世界の自動車メーカーのトレンド、「ダウンサイジング」の考え方に基づいて開発された新世代ユニット。1.5リットルの3気筒でありながら、「ツインパワー」と呼ばれるターボチャージャーで過給することで、パワーと燃費&CO2性能を両立させる。
さらに新型エンジンには、BMWが持つダブルVANOS、バルブトロニック、直噴のハイプレシジョンインジェクションなどの技術を投入。振動を抑えるためのダンパーも、採用された。
また、このエンジンには、ガソリンとディーゼルを用意。両者で部品の60%、構造の40%を共有することで、開発コストを抑えた。BMWとしては初めて、ガソリンとディーゼルを同一工場で組み立てることで、生産コストの抑制も図る。
新型3気筒エンジンのスペックは、現時点では未公表。ただし目標性能について、BMWは、「ガソリンが最大出力122‐224ps、最大トルク18.3‐24.5kgm、ディーゼルが最大出力82‐184ps、最大トルク22.8‐33.6kgmレベル」と説明している。
新エンジンは2013年から、BMWやMINIの市販モデルに広く採用される予定。プラグインハイブリッドスーパーカー、『i8』用のガソリンエンジンにも、起用される計画だ。