三菱自動車工業は9月5日、電子制御技術で安全運転を支援する「e-Assist」を技術発表した。国内では10月に全面改良して発売するSUVの『アウトランダー』に搭載する。
同車で採用するのは(1)低速域でも追随走行が可能なレーダークルーズコントロール(2)衝突被害軽減ブレーキシステム(3)車線逸脱警報システムをセットにした技術。
クルーズコントロールと衝突被害軽減ブレーキは電波レーダーを使っている。また、衝突軽減ブレーキは30km/h以下で、前方に停止している車両との衝突を回避するよう自動ブレーキが作動する。
記者会見した開発統括部門長の中尾龍吾取締役は、「レーダーの採用によって、夜間や霧の出た状態、さらに逆光時にも確実に作動でできる。また、レーダーなので(カメラを使用している)スバル(富士重工業)さんのシステムより安い価格で出したい」と述べた。
新型アウトランダーに搭載する3つのシステムで、10万円でオプション販売しているスバルのシステムより、廉価にする方針。ただ、中尾取締役は「レーダーは逆光などの環境でも車両を感知できるが、人間や2輪車はできない。それぞれ一長一短がある」とも補足した。