8月29日、ロシアで開幕したモスクワモーターショー12。台湾の裕隆(ユーロン)汽車は、ロシア市場に高級車ブランドの「LUXGEN」(ラクスジェン)を投入すると発表した。
裕隆汽車は1953年に設立。1957年には日産と技術提携を結んだ。日産の技術を導入しながら1986年、台湾メーカー初の自社開発・生産モデルを発表。2000年には東風汽車と提携し、中国本土へ進出した。
2005年には、GMと共同で裕隆通用汽車を設立。台湾で、ビュイックやキャデラックの販売を開始した。しかし、GMが2008年12月、資本を撤収。そこで裕隆汽車は2009年1月、新たに独自の高級ブランド、LUXGENを立ち上げた。LUXGENは、台湾初の乗用車ブランドでもある。
今回、裕隆汽車はモスクワモーターショー12において、LUXGENブランドのロシア投入を発表。まずはSUVの『LUXGEN 7』を2013年春、ロシアで発売する。
LUXGEN 7は、2010年6月に発表された同ブランド初のSUV。ボディサイズは全長4800×全幅1930×全高1760mm。クラス最大級のボディサイズが生み出す、広い室内空間が売りだ。
室内は、ヒーター&空調機能付きレザーシートが標準。オーディオはクラリオン製ヘッドユニットにJBL製スピーカーの組み合わせだ。安全面では、デュアルサイドカーテンエアバッグやESCなどを標準装備している。
エンジンは、新開発2.2リットル直列4気筒ガソリンターボ(最大出力175ps、最大トルク28kgm)。前後トルク分配型の4WDシステムは3モードが選択でき、アイシン製5速ATは10の走行モードを備える。
LUXGEN ブランドのCEO、KC Hu氏は、「モスクワモーターショー12での来場者の反応は上々。我々はLUXGEN ブランドの新たな挑戦が成功すると確信している」と述べた。