プジョー 508、発売1年…縦のラインナップを広げるために

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プジョーのフラッグシップである『508』が、プジョー・シトロエン・ジャポンにより日本へ導入が開始されて1年経った。競争が激しいこのセグメントへなぜ導入を決めたのだろうか。

「我々としてはフラッグシップが欲しかったのです」とは、プジョー・シトロエン・ジャポン広報部プジョーPRマネジャーの英信司さんの弁。「縦のラインナップを広げたかったのです」という。「現在『207』が全体の3割強ほどの販売構成ですが、それだけではいけないので、ラグジュアリーカーのところにも絶えず発信していきたいということなのです」

そして、「そのために、振り向いてもらうデザインや、コストパフォーマンスを重視しています」とする。具体的には「(508の)サイズはBMW『5シリーズ』やメルセデス・ベンツ『Eクラス』とだいたい同じくらいの大きさ(全長×全幅 508:4792mm×1853mm、5シリーズ:4910mm×1860mm、Eクラス:4870mm×1855mm すべてセダン)ですが、価格(508は374万円から)はBMW『3シリーズ』やメルセデス・ベンツ『Cクラス』のレンジに入るのです。そこを日本市場でユーザーがどう見てくれるかです」と話す。つまり、「ビックリするような性能に対する値段があるのです」とする。

昨年の5月に発表してから約1年で1000台超を販売した508。『407』を中心としながらも、様々な車種からの代替が多いが、とにかく乗ってもらいたいと英さん。その理由は、「ユーザーのほとんどが50代なので、どうしても、大型エンジンということにこだわりがあるのです(407は3リッターV6と2.2リッター4気筒)。1.6リッターしかないのかといって帰られないように、とにかく乗ってもらうようにしています。そして空いた道でアクセルを踏み込んでもらうと皆さんビックリするのです。とにかく乗ってもらえば良さが伝わります」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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