矢野経済研究所は、民生用の加速度センサ・角速度センサ世界市場の調査を実施した。
調査は4~6月にかけてセンサデバイスメーカーに同社専門研究員が聞き取りなどで調べた。
それによると2011年度の民生用加速度センサ世界市場規模は、2009年に本格的に市場が立ち上がったスマートフォン向けMEMS3軸加速度センサの拡大が市場をけん引し、前年度比40.4%増となる11億3900万個(メーカー出荷数量ベース)と推計。
これまでデジタルカメラ向けやゲーム機器向けが中心であった民生用角速度センサは、2010年からスマートフォン向けの採用が始まり、2011年から市場が本格的に立ち上がった。このため、2011年度の民生用角速度センサ世界市場規模は前年度比55.9%増の4億9940万個(メーカー出荷数量ベース)と推計した。
2012年度以降、スマートフォンやタブレットの普及拡大に合わせて、民生用加速度センサ・角速度センサの世界市場は高い成長を見込む。また、加速度センサと角速度センサ、地磁気センサを1パッケージにした多軸センサの製品採用も2013年から活発化すると予測する。