フォルクスワーゲンは19日、2012年1-5月の商用車(LCV=軽商用車)世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は22万0500台。前年同期比は3.5%増だった。
市場別では、西欧がギリシャに端を発した信用不安の影響で、前年同期比1.3%増の11万7900台と微増にとどまる。このうち、地元ドイツは5.3%増の5万0800台だ。
一方、東欧は1万7400台を売り上げ、前年同期比は32.7%と大きく伸びた。欧州以外では、南米が2.3%減の5万5700台と後退する。
車種別では、小型ピックアップトラックの『アマロック』が、前年同期比31.7%増の3万0500台と牽引。中/大型バンの『クラフター』も、37%増の1万9800台と好調だ。その一方で、『T5』シリーズは0.4%増の6万6300台と微増。『キャディ』は6万3200台を販売したものの、前年同期比は3.1%のマイナスだ。
フォルクスワーゲン商用車部門のブラム・スコット取締役は、「多くのメーカーの販売台数が減少する中、我々のモデルはシェアを伸ばしている。しかし、今後の市場動向は注視する必要がある」とコメントしている。