三菱重工業は7日、フォークリフトの生産体制を再編する方針を決定した。汎用機・特車事業本部本工場(神奈川県相模原市)での中型以下のフォークリフト生産を終了し、中型車と輸出向け小型車を海外生産拠点に移管する。
具体的には、汎用機・特車事業本部本工場が手掛けてきた輸出向け小型エンジン車の生産を中国の三菱重工叉車(大連)有限公司(MFD)に、また、全世界向け中型エンジン車の生産を米国の三菱キャタピラー・フォークリフト・アメリカ(MCFA)にそれぞれ移管。
国内向け小型エンジン車については、同社と資本提携関係にある日本輸送機に生産を委託する方針。
なお、汎用機・特車事業本部本工場が担ってきたフォークリフト事業全体の統括機能は生産体制の再編後も維持していく。
生産移管・委託は今秋より順次実施する計画で、これに伴い、汎用機・特車事業本部本工場での車両の生産は2013年12月末で終了、また、部品の生産は2014年6月末をもって終了する。
三菱重工は、為替リスクの回避とグローバルな最適生産を実現し、収益基盤の強化を図っていく。