欧州で唯一の公的衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは23日、新型BMW『3シリーズセダン』の衝突安全テストの結果を明らかにした。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テストだ。
また2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを採用。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。
新型3シリーズセダンのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は34点。前面衝突テストにおいて、ドライバーの左足への傷害レベルが、5段階評価で上から2番目となったものの、他の部位や、側面衝突テスト、ポール衝突テスト、追突想定テストでダミー人形が受けた傷害レベルは、最も低いレベルだ。
また、子ども乗員保護性能は41点。歩行者保護性能は28点。安全補助装置の有無は6点。
この結果、新型3シリーズセダンの合計ポイントは109点となり、総合評価で5つ星に輝いた。BMWは最近のユーロNCAPのテストにおいて、新型『5シリーズ』が110点、新型『1シリーズ』が103点『X1』が101点、新型『X3』が97点を得て、5つ星を獲得している。