東海ゴムは東京ビッグサイトで開催された「朝日 住まいづくりフェア2012」(18~20日)に木造住宅用「TRCダンパー」を出品。現在、その商品への問い合わせや注文が住宅メーカーから殺到しているという。
東海ゴムと言えば、自動車用防振ゴムや自動車用ホースに定評があり、特に防振ゴムについては国内シェアナンバー1を誇る会社である。その技術を応用して開発したのが「TRCダンパー」だ。
地震エネルギーを熱に変えて放出できる特殊なゴムを内蔵したもので、これによって建物の揺れを大幅に低減できるという制震システム。耐震のものに比べて、20~50%も建物の変形が低減されるそうだ。
「2009年に木造住宅用のダンパーに参入したのですが、昨年の震災以降、問い合わせや注文が非常に増えました。これから大きなビジネスに育てようと考えています」と同社関係者。自動車業界のような激しいコストダウン要求がない業界なので、同社としてもしっかりした利益が稼げる商品として期待しているわけだ。
ちなみにTRCとは「トウカイ・レスポンス・コントロール」の略で、価格は約10万円。新築用とリフォーム用の2種類がある。