小林可夢偉(ザウバー)はスペインGPで5位に入賞したが、トップとのタイム差は1分を超えていた。その彼が次戦モナコGPの目標として掲げるのはトップ4フィニッシュだ。
ムジェロテストでアップグレードを施されたザウバーC31に、小林は2011年以上の手応えを感じつつ、昨年の5位をひとつ引き上げたところに目標を置いた。
「カタルーニャとはまったく違ったチャレンジがある。モナコはバンプが多くて限界域ではシャシーがアンダーとオーバーを行き来する。ちょっとしたミスも許されない」
「今年のマシンは低速コーナーの性能が良くなってるので、モナコでは上手くやれるだろうと思う。2011年が5位だから、ターゲットはこれより上だ。ただしモナコではベストカーを与えられたとしても最後のコンマ数秒を稼ぎ出すのはドライバーの腕だからね」
ザウバーはスペインGPでタイヤを傷めずにレースを展開でき、さらに得意のオーバーテイクを可能にしたことも小林の自信につながっているようだ。