日本自動車工業会の志賀俊之副会長は、17日に開いた総会後の会見で、自動車メーカー各社が今年度大幅な伸びを見込んでいることについて「しっかりと台数を出していかないとプレゼンスを失ってしまう。勝負の年になる」との考えを示した。
志賀副会長は会見で「欧州は厳しい状況だが、アメリカは順調に回復をし、新興国は依然として伸びている状態で2011年度と比べて400万台くらい世界中の全需が増えてくると思う」と指摘。
その上で、「昨年度は造りたくてもあるいは売りたくても売れないという状態を日本の自動車メーカーは経験したが、この今の世界の全需の伸び、あるいは北米の伸びにしっかりと追い付いていかないと日本の自動車産業は地盤沈下を起こしてしまう」と強調した。
さらに「強気の計画と言われるが、これくらいしっかりと台数を出していかないと世界の中での相対的なプレゼンスを失ってしまうのではないか、そのためには本当に2012年度、日本の自動車メーカーにとっては勝負の年なのかなと感じている」と述べた。