スズキの原山保人副社長は10日都内で開いた決算会見で、資本提携解消を申し立てている独フォルクス・ワーゲン(VW)に代わるパートナーの必要性について「新たな資本提携を模索するようなことは今考えていない」と述べた。
原山副社長は「スズキはVWと提携する以前からも一切資本関係が無いような数々の国内、海外の企業と様々な協力関係をもっている。そういう意味での協力関係は従来も行ってきたし、今後とも進めていく」との考えを示した。
一方、VWが持つスズキ株の買い戻しを申し立てた国際仲裁機関での進捗状況については「仲裁を申し立てた後は、英国の仲裁法によって進捗状況を含めて守秘義務が課されているので説明ができない」と述べるにとどめた。