【北京モーターショー12】キャデラック重役、「世界の高級車販売の半分が中国に」

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キャデラック コンバージ(北京モーターショー12)
  • キャデラック コンバージ(北京モーターショー12)
  • キャデラックのコンセプトカー、シエル(北京モーターショー12)

中国で4月23日に開幕した北京モーターショー12。GMの高級車ブランド、キャデラック部門の重役が、中国の高級車市場の成長に関して、興味深い発言を行った。

これは、キャデラックのプレスカンファレンスに登壇したGMのキャデラック部門、ドン・バトラー副社長の発言。同副社長は、「今後10年以内に、世界の高級車の半分が中国で売れるようになる。これは車に限ったことではない。あらゆる高級品が、そのようになる」と語ったのだ。

実際、中国プレミアムカー市場を牽引するアウディは、2012年第1四半期(1-3月)、中国で前年同期比40%増の9万0063台を販売。2012年第1四半期のアウディの世界販売は、前年同期比10.8%増の34万6137台だったから、現時点では、アウディの世界販売に占める中国の割合は、26%に過ぎない。

しかし、世界の高級車の最大市場、米国では、アウディは2012年第1四半期、前年同期比16.1%増の2万9470台を販売。すでに中国の販売実績は米国の3倍にあたり、伸び率も米国に対して、中国は2.5倍と急成長している。

米国を上回り、2009-2011年と3年連続で世界最大の新車市場に君臨した中国。現在、中国新車販売全体は減速傾向にあるものの、富裕層の増加により、高級車の分野でも、中国が米国を抜いて世界最大マーケットになる日は近そうだ。

《森脇稔》

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