住友商事および米国住友商事(SCOA)の子会社であるTBCコーポレーションは1日、米国の自動車修理会社「マイダス」を4月30日(米国時間)に、総額約3億1千万ドル(約250億円)で買収したと発表した。
TBCは、米国内に56か所の倉庫と、直営とフランチャイズを合わせて約1200店舗を有する、交換用タイヤ販売および自動車修理・メンテナンス事業会社。タイヤ年間販売本数は約2500万本で、米国の交換用タイヤマーケットの10%を占め、独立系としては最大の販売本数となる。住友商事およびSCOAは、2005年に同社を買収し、米国におけるタイヤ販売事業の拡大を推進してきた。
一方、マイダスは、フランチャイズを中心に、米国、カナダの1500店舗を含め、14か国で2250店舗以上を展開。世界でも最大級の自動車修理・メンテナンス事業会社であり、特に米国における消費者からのブランド認知度は90%を超えている。
米国の自動車アフターサービスマーケットは、車の保有期間の長期化に伴い、修理やメンテナンスの需要が堅調に拡大。TBCは今回のマイダス買収により、北米における店舗数を2700店に拡大させることで、同需要の一層の取り込みを図る。さらに、TBCのタイヤ販売のノウハウをマイダス事業に活用、各種消耗品やパーツなどの共同仕入れなどによるシナジーを実現することで、収益基盤の拡大を目指す。