ダイハツ工業は26日、2013年3月期の業績予想を発表。今期は、エコカー補助金による軽自動車販売の押し上げ効果などにより、営業利益は前年比3.9%増の1200億円と3期連続の最高益を予想した。
売上台数は主力の軽で8%増の60万2000台を計画するなど、ダイハツ車合計で7%増の100万1000台を計画している。売上高は2.4%増の1兆6700億円、純利益は7.5%増の700億円の予想であり、純利益も3期連続で最高を更新する。
伊奈功一社長は、今期の経営環境について「エコカー補助金は上期には市場活性効果があるものの、下期は反落懸念がある。また、各社の軽の商品強化により競争は激化する」との認識を示した。
また、ダイハツとしては「イーステクノロジー」を更に進化させるなど「オリジナリティを生み出す商品や技術の構築に取り組みたい」と強調した。
2012年3月期の決算は、東日本大震災からの生産回復が早く、国内で7%の販売増を確保する一方、インドネシアを中心とした海外の販売も堅調に推移した。この結果、営業利益が11.6%増の1154億円となるなど、各利益段階で最高益を確保した。