バーレーンの現地主催団体がF1グランプリ開催の必要性を訴えている。関係者のザイード・アルザヤニが現状を語った。
「祖国で起きてしまったことはとても残念に思う。だが過去に戻って歴史を変えることは不可能で、私たちは過去に学びながら前進しなければならない。バーレーンは、未来に延びる線路に復帰するきっかけとしてF1を必要としている。この国の混迷が世界経済の混迷を意味していると思うと尚更そう思える」
さらに、バーレーン政権が権威付けにF1を利用しているという批判に対してアルザヤニは反論した。
「政府のためにF1を開催するのではない。バーレーンが中東モータースポーツの中心地として選ばれたのだ。グランプリ級のレースを7回も開催した実績があるが、観客の大多数は政府や王家とは無関係のレースファンだった。レース主催団体なのに政治問題と強引に結び付けられるのは極めて不本意だ」