【新聞ウォッチ】「春の嵐」列島混乱、強風で大型トラックも横倒し

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年4月4日付

●春の暴風帰宅混乱、交通マヒ企業は早退令(読売・1面)

●動く極東、双頭の鷲:工場誘致本命は日本(朝日・1面)

●低燃費型デミオを値下げ(毎日・8面)

●オピニオン:ガソリン高騰、長期化、景気の重しに(産経・6面)

●燃料向上、アウディ新型「A4」(産経・10面)

●全原発停止強まる、首相、新基準指示(東京・1面)

●あの名バイクもう一度、復刻期待は「カタナ」1位(東京・7面)

●車と電機明暗、日銀短観、設備投資計画(東京・7面)

●イエローハット出光が業務提携(東京・7面)

●タイの就活日系人気、待遇、福利厚生、実力重視(東京・8面)

●現代自グループ、国内増強、韓国に10数年ぶり新ライン(日経・7面)

●ホンダ、北米で反攻、高級車モデル1割安、「シビック」改良前倒し(日経・9面)

●豪州向け商用車、トヨタ、タイへ生産移管(日経・9面)

ひとくちコメント

「春眠暁を覚えず」で始まる唐の詩人・孟浩然の作品の中に「夜来風雨声、花落知多少」とあるが、きのうの低気圧による「春の嵐」はそんな情緒あふれる雨風ではなかった。きょうの読売が1面トップニュースで「春の暴風帰宅混乱、交通マヒ 企業は早退令」との見出しで取り上げているほか、各紙も社会面などで被害状況をくわしく報じている。

和歌山市・友ヶ島では最大風速で32.2m/s、最大瞬間風速41.9m/sを観測。強風の影響で被害は全国に広がり、倒壊した建物の下敷きになり、香川、富山、岩手の各県で3人が亡くなったそうだ。読売によると、4日午前0時現在では、36都府県で340人の死傷者が出たという。

社会面に目を向けると、読売と毎日は富山市で強風にあおられて大型トラックが次々と横倒しになった衝撃的な写真を掲載。産経はJR京都駅のホームでは帰宅を急ぐ乗車客で溢れかえっているシーンを取り上げた。

道路も大混乱。東京湾アクアラインをはじめ、首都高速のレインボーブリッジのほか、湾岸線の東扇島〜並木間、大黒線の全線で通行止めとなったという。

きょうの日経が社説で「日本経済は緩やかに持ち直しているが、企業の多くは先行きにまだ自信を持てない」と指摘している。

低気圧のほうは、暴風雨のピークが過ぎれば安堵感が漂うが、政治のほうは、消費増税関連法案の審議入りをめぐり、野田首相ら政府側と民主党執行部の間で溝が生まれているという。寝ぼけ眼で相も変わらずコップの中の嵐を続けているようでは景気の持ち直しにも悪影響を与えかねない。

《福田俊之》

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