【ルノー ウインドゴルディーニ 発表】ファッションセンスが良い

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ルノー・ウインド・ゴルディーニ
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  • ルノーとゴルディーニが最初にコラボレーションしたのがこのドーフィン。写真はグルディーにではなく標準のモデル。
  • ルノー8ゴルディーニ

ルノー・ジャポンから『ウインド』の新たなバリエーションである「ウインドゴルディーニ」が発売された。“ゴルディーニ”という名称は“ル・ソルシエ(魔術師)”と呼ばれたアメディ・ゴルディーニという人物の名前からきている。

「イタリア人で、1899年にイタリアボローニャの隣街で生まれました。彼はクルマが好きで、クルマに携わるような仕事をずっとしていきたいと、フランスへ移民し、そこで色々なクルマのエンジンのチューニング屋として生活していました」とは同社マーケティング部商品計画グループ、マネージャーのフレデリック・ブレンさん。

また、ルマン24時間耐久レースなどにもチャレンジし、クラス優勝を果たすなど素晴らしい成績を残している。

ルノーと最初の取り組みは、『ドーフィン』をベースとした「ドーフィンゴルディーニ」であった。しかし、ゴルディーニの名前を一気に高めたのは1964年に登場した『8ゴルディーニ』であろう。ノーマルの950ccのエンジンをボアアップし、また、キャブレターを変更するなどして最高速を170km/hにまで高めた。

ブレンさんは、このクルマが有名になった理由を3つ挙げる。「ひとつは当時、お手頃なライトウエイトスポーツが無かったので、ルノーとゴルディーニが手を組んで世の中に出したところ、エンスーが買って乗りまくったのです」。そしてもうひとつは、「ビニールシートや、ちょっとしゃれたメーターだったり、ファッションセンスが良かったからです」と分析する。さらには、現在の“ワールドシリーズbyルノー”の原型となる、R8ゴルディーニのワンメイクレースがフランス各地のサーキットで開催されたことも一因であろう。

その後、ルノーから複数のゴルディーニチューンのモデルが販売されたが、1970年代にそのブランドは一度は閉じる。

そして、2009年、『トゥインゴ』をベースにゴルディーニの名は復活した。今回日本に導入されたウインドゴルディーニは、『ルーテシア』に続き、現行3番目のモデルである。「40年前のクルマと今のクルマでは環境や安全性の考え方が当然違います。そこで、ライトウエイトということではなく、ゴルディーニのファッションセンスを軸として、リバイバルしたモデルなのです」とブレンさんは語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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