東日本大震災から1年を経た11日、各地で鎮魂の催しが予定されている。核燃料取り出しまで30年以上の工程を要する福島第一原発を抱える東京電力でも動きがある。
東京電力の西澤俊夫社長は、福島第一、第二原発を訪れる。現場で事故収束作業に当たる「社員に対してメッセージを発信する」(広報担当)。
勝俣恒久会長は、千代田区で開催される「東日本大震災一周年追悼式」(実行委員長・野田佳彦首相)に出席。地震が発生した14時46分から黙とうをささげる。東電本店でも、福島原発をモニターで繋ぎ、同時刻に黙とうする。
原発事故関連では同日、藤本孝、山崎雅男、武井優3副社長が、福島第一原発事故1年の取り組みについて会見する。
東電は、原発事故の被害自治体を役員が訪問する活動を続けているが、広報によると、当日、西澤社長が訪問先で、関係する地方自治体を訪れたり被害者に向けたメッセージを発する予定はない。