日産自動車のカルロス・ゴーン社長は27日、2012年(暦年)の米国新車需要について、「成長すると見ている。昨年より100万台程度は増えるだろう」と述べ、1350万台規模の市場が見込めると展望した。
同日、神奈川県厚木市の日産テクニカルセンターで記者団の質問に答えた。ゴーン社長は、12年の世界の新車需要が昨年の7500万台から7800万台規模に拡大するとの見通しも示した。
グローバルで300万台拡大する需要のうち、米国、中国、および中国を除く新興諸国で、各100万台の需要増が期待できると指摘した。一方で、日本も一定の市場拡大が期待できるものの、ロシアなどを除く欧州は不振となり、日本と欧州で相殺されるとの見方を示した。