ホンダは新型軽乗用車『N BOX』の投入に合わせて、「Small Store」と名付けた軽自動車やスモールカーを中心にした店舗を全国に展開する。今後数年かけて系列ディーラー全店舗の1割弱にあたる180拠点をSmall Storeに衣替えする。
ホンダの営業企画室で軽・スモール戦略を担当する魚谷隆行主任はSmall Storeについて「これは軽・スモールの販売効率化を追求する店舗ということで、あくまでもホンダカーズというのは維持したままで、Small Storeという看板を取り付けて、お客様が入りやすいようにシンプルな店づくりも徹底していく」と話す。
もともとホンダは店頭来場型の販売を基本にしてきたが魚谷主任によると「ホンダの店づくりは、女性がひとりで入りにくいとか、子供と一緒に行きにくいという雰囲気がある。ダイハツがカフェプロジェクトで店づくり変えたことで、ホンダの店はほとんど女性や子供が来てなくても、隣のダイハツの店はものすごくにぎわっているというケースも実際にあった」という。
このためSmall storeでは「軽・スモールは女性や家族で購入されるケースが非常にあって、とにかく女性が来やすいような店作りや意識改革をやっていき、あとは一人あたりの営業効率を上げていく店舗を目指す」としている。
現在、ホンダカーズの店舗数は2200あるが、このうち180店舗がSmall storeへの衣替えを表明しているという。すでに千葉や静岡、熊本県ではスタートしている店舗もあり、今後数年かけて順次切り替わっていく見通し。