トヨタ自動車は12月14日、統合する関東自動車工業、セントラル自動車、トヨタ自動車東北の詳細を決めた。
トヨタは日本のものづくり強化に向けて、東北地方を愛知県、九州に続く第3の国内生産拠点とするため、車両・部品生産子会社3社を経営統合することを今年7月に決めた。
2012年7月1日に発足する3社統合会社の社名は「トヨタ自動車東日本」とし、本社はセントラルの本社である宮城県黒川郡大衡村に置く。関東自動車が存続会社となってセントラルとトヨタ東北を吸収合併する。資本金は68億5000万円。社長にはトヨタの白根武史専務役員が就任する。
統合新会社は、東北の地に根付き、地域と一体となったモノづくりを続けるため、本社を工場のある東北地方に置くことにした。3社の現場力と革新技術力など、これまで積み上げてきた強みを活かし、魅力あるコンパクトカーを製造していく。
また、新会社は今後、コンパクトカーでも収益を確保できる経営体制やコンパクトカーづくりの技術力強化に注力する。さらに。2012年1月に「東北現調化センター」を新設して域内調達を強化する。
このほか、2013年4月には「トヨタ東日本学園」を設立して、モノづくり人材育成を通じて中長期的に地域振興にも貢献していく構え。