10月末、中国企業2社に買収されることで基本合意したスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。同社の経営再建に向けた動きに、暗雲が垂れこめてきた。
これは7日、サーブの親会社、スウェディッシュオートモービルが明らかにしたもの。サーブの管財人、Guy Lofalk氏がスウェーデンのベーネルスボリ裁判所に、サーブの事業再建計画を断念すると通知したという。
ベーネルスボリ裁判所では、今後6日以内に、サーブとその債権者からの意見聴取の機会を設け、サーブの事業再建計画を却下するかどうかの最終判断を行う。
スウェディッシュオートモービルは、「中国出資パートナーのヤングマン(浙江青年蓮花汽車集団)との間で、サーブの従業員の賃金支払いや再建計画について、引き続き協議中」と説明している。