寝不足で追突事故の男、覚せい剤も使用で懲役6年を求刑

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今年9月、埼玉県鴻巣市内の市道で自転車に追突する事故を起こし、相手を死亡させたとして、自動車運転過失致死や覚せい剤取締法違反の罪に問われている66歳の男に対する初公判が2日、さいたま地裁で開かれた。公判は即日で結審している。

問題の事故は2011年9月13日の午前5時35分ごろ発生している。鴻巣市滝馬室付近の市道で、道路左側の路肩を走行していた自転車に対し、後ろから進行してきた軽ワゴン車が追突。自転車は弾き飛ばされるように転倒し、乗っていた39歳の男性は収容先の病院で死亡した。警察はクルマを運転していた65歳の男を逮捕している。

調べに対して男は「ボーッとしていた」などと供述していたが、事故後の言動におかしな点があったことから尿検査を実施したところ、覚せい剤の成分を検出。その後の家宅捜索で自宅からも覚せい剤が発見されたことから、検察は自動車運転過失傷害と覚せい剤取締法違反の罪で起訴していた。

2日にさいたま地裁で開かれた初公判で、被告は起訴事実を全面的に認めた。検察は「被告は寝不足状態でクルマを運転中に事故を起こした」、「眠気を解消するために覚せい剤を日常的に使用していた」と指摘し、懲役6年を求刑。即日で結審している。

《石田真一》

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