警視庁は14日、東京都北区内で高齢者を狙ってバイクを使ったひったくりを行い、転倒を誘発させて67歳の女性に重傷を負わせたとして、同区内に在住する14歳と15歳の少年を強盗致傷容疑で逮捕、16歳少年を窃盗容疑で逮捕した。
警視庁・少年事件課によると、14歳と15歳の少年は2011年6月9日の午後9時45分ごろ、北区志茂付近の区道を歩いていた女性の背後から原付バイクで接近。現金約7500円の入った手提げバッグを奪った際に女性の転倒を誘発。腕などを骨折させる重傷を負わせた疑いがもたれている。
16歳の少年は2011年2月19日夕方、北区十条仲原付近で33歳の女性から現金約3000円の入ったバッグを奪った疑いがもたれている。女性にケガはなかった。
3人は同区周辺で今年2月から10月に掛けて発生したひったくり犯罪に関与したとみられ、認知されている被害件数は22件。被害総額は約111万円となっている。ひったくりに使う原付バイクも盗み出していたとみられる。
逮捕された3人は容疑を大筋で認めており、調べに対しては「タバコ代や遊ぶカネが欲しかった」などと供述しているようだ。「ひったくり犯行の練習を隅田川や公園で行っていた」とも話しており、警察では余罪についても厳しく追及する方針だ。