日産車体は、同社の主要生産拠点である湘南工場第1地区で生産している日産『ピックアップ』の生産を2012年2月末に終了すると発表した。
同社は2007年2月に新しい生産拠点として福岡県京都郡苅田町の日産自動車・九州工場(現・日産自動車九州)内に日産車体九州の新工場を建設することを発表。この際、「九州新工場の稼働に伴い、湘南工場第1地区で生産している車種を第2地区に集約し、第1地区を閉鎖する予定」と発表している。
湘南工場第1地区で生産している4車種のうち、3車種については、既に2010年度内に第2地区に集約し、生産体制の効率化を進めてきた。さらに、今回輸出向け小型トラックのピックアップの生産終了により、湘南工場第1地区での車両生産は全て終了する。
湘南工場第1地区での車両生産を終了に伴って今期第3四半期、ピックアップ生産設備等の減損損失26億円を特別損失に計上する。
同社では今後、土地の売却も含めた湘南工場第1地区の活用についての検討を開始する。また、湘南工場第1地区では、車両生産以外に、本社機能と、樹脂工場、プレス工場があるが、これらについてもあわせて検討する。
湘南工場は、多車種混流生産を最大限に活かして、生産ラインの集約による効率的な運営と海外を含めた車両工場の中での高い競争力をつけることを目指す。