いすゞ自動車の細井行社長は8日開いた決算会見で、タイ大洪水の影響で操業を休止している現地工場について再開の見通しが立っていないことを明らかにした。
いすゞはタイに関連会社を含めて7つの工場があり、いずれも「直接的な被害は今のところ被っていない」が、現地の部品メーカーの工場が被災して供給が停止していることから、10月11日から稼働を見合わせている。
細井社長は「1か月以上お客さんを待たせてはいけないということから11月21日に商用車、28日から小型ピックアップトラックの生産開始を目標にしていたが、(再開のめどは)今現在わからないというのが状況」と述べた。
さらに「毎日毎日まだ変化している。購買、生産の役員含めてタイに行って状況を確認している段階がまだ続いている。これからもそういう状況が続くのではないか」との考えを示した。一方、日本での商用車生産については「現時点では影響はないと考えている」と述べた。